超勝手な高速無料化理論②

大野 晃英

2009年09月05日 00:00


公共事業として継続の事
ここのところは高速を無料化にするかしないかで大きな
転換点が必要で重要な部分になってきます。高速の運営
にはバイパスの形成やトンネル工事・壊れた道路の修繕など
多大なお金が必要で、その負担をどう捻出するのか?それとも
高速自体の縮小へ向かってしまうのか?
コチラは超勝手に議論したいところですが、1経営者として
言わせてもらうとどんな商売にしてもそうですが、商品の
値下げと言うのは本来ならそのサービスの継続に関わる
大きな決断を伴って行うべき事象です。

高速1000円でもそうですが、1つの事業としてありえない
程の値下げ戦略であることは明白で、ここから本当の意味で
どう経営していくのか?運営していくのか?はしっかりやって
もらいたい。

経営的観点から考えるとどれだけの値下げでどれだけの利用者増
なのかを考えるべきで高速1000円の多少のデータが出ていますが、
はっきり言って経営者としては成功した利用者増のレベルでは無い
と思います。分かりやすく言うと半額にしたら倍の量の売上げが必要・・・
倍で今までと同じレベルってこと(道路だとメンテナンスや様々な
要因があるため複雑ですが・・・)

更に高速の無料化ははっきりいって経営のレベルでは無くなります・・・


ちょっと無料化とは離れますが・・・


ここでもう1つ重要なのは高速事業(道路事業)は国の政策であって
民間経営の事業では無いと言うことです。つまり儲かるからやって
いるわけでは無く、儲かるだけでやっていたら地方の高速道路は
軒並み必要の無いものになって、捨てられていくに違いない・・・

ここは民営化の一番怖い部分だと思う。つまり利用者の少ない
道路を運営する理由も無ければ大きな意味でリストラの必要性
が出てきてしまう。その反面、道路公団は民営化路線の最中で近年
増えたハイウェイオアシスなど民営化によってもたらされた充実した
施設も目を引く部分だと思います。民営の経営に進めば儲かる部分には
大きな投資は進むが儲からない部分は辞めるしかなくなってしまう。
大きな意味で日の差し込む部分と影の部分がより鮮明になります。
無料化すればリストラが進むのは明白で・・・?

民主党は民営化路線を進めるのか?もとに戻そうというのか?
それとも高速を分離させてしまうのか?

先の郵便局民営化の問題のように、儲かる部分は民営化!
儲からない部分は二束三文で売却とはいかないのだ

高速にとってとても大きな問題だと思うが、高速事業を行うゼネコン
など政治にほとんど発言権が無い為だろうか?高速無料に物申す
人が個人や他業種の人ばかりで関連の人がだんまりなのは
不思議である。今に始まったことじゃないか・・・

本当に自動車税の増税?をするの?
道路公団の無駄を無くす??だけで無料化の収益減を
まかないきれるのか?後日書くがその他の税金まで
影響が出るのか?分からないことだらけだ。どう無料化に
動くのか?出来るだけ早くはっきりさせて欲しい所だ。


仮に言われているように自動車税を5万円増税して
高速を無料化すると言う事は、年間
高速で5万円以上使っていた人>5万円以下だった人
の場合収益減
高速で5万円以上使っていた人<5万円以下だった人
の場合収益増
と言うことになるので厳密に言うと増税に近いかも??


つまり自動車税増税の方向で高速のインターやETCの
設備投資や運営資金を削減すれば経営的な理に適って
いる事になる。




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