渋滞の事

大野 晃英

2009年04月01日 09:00

渋滞の事と言えば思い出すのは、私が子供の頃です。
両親はスキー狂いで毎週末スキー場へ行っていました。
当然私と弟を連れて、当時の日本は好景気で車を持った
庶民は新しい庶民派スポーツのスキーに熱狂したのでしょう。
(大げさですが・・・)約,20年~25年前の話です。

昨日書いた上の話の続きです。

当時のスキー場は最大の活況状態で、前日の夜に着いて
いないとスキー場近くの駐車場に止められず。当日の朝に
着くと下のほうの駐車場か道路に止めるしかなく歩きにくい
あのブーツでスキー板をかついで数キロの距離を歩かなくて
はなりませんでした。子供ながらにあの重い板を持って歩く
距離は相当な苦痛でした。

裕福とは言えない一般的な庶民クラスの我が家には、毎週
のリフト券代や宿泊費用は、とても安いとは言えなかったので
自然と車中泊する習慣が身につきました。我々の車中泊に
対するこだわり
はこの頃からの経験に基づいています。


スキーブーム時代です。


この当時は、高速もまだまだ発展途上中で全国で高速道路
がどんどん作られていた時代でしょう。(今も造られていますが)
当然走る下道の距離も今より長く帰り道は絶対と言っていい程
渋滞が起こります。当時の渋滞は下道を選ぶ?高速を選ぶ?
どちらが混まないか?と言った選択肢だったような気がします。
「高速で事故」「あー下道の方がよかったー」てな具合でした。

この頃の渋滞は今では想像も付かない様な渋滞で、連休など
は普通に走れば3時間・4時間ぐらいの距離をスキー場を16時
に出たら着くのは、次の日の朝なんて当たり前でした。
にも関わらず物凄い数の人がスキー場へ通ったのでした。


最近の若いボーダの方は想像がつかないでしょうが・・・

リフト券も高かったので私達はしっかり滑る為に必死でした。
その為には前日の夜に出ます。夜中に着いてスキー場車中泊
をします。そうしなければ当日の朝に出ると渋滞で到着出来ない
なんてリスクもあったため←本気で
当時の渋滞は凄く帰りも相当早めに終わって帰らないと
必ず渋滞にはまる為、わたし達は必ずリフトの終了時間まで
しっかり滑って温泉などでゆっくりして帰るようにしていました。
時には温泉に入ってご飯を食べてさらに車中泊してから、
帰った事もありました。それでも着く時間はあまり変わらない
からです。この頃のなごりから、スキー場で
午後券はあるのに午前券は無いスキー場はいまだに沢山
ありますよね
ちなみに渋滞で到着が遅れた人の為の午後券です。
早く帰る人は早く帰ることを選んだ人だから、自己責任?

最近は少し変わりつつあります。どちらかと言うとスキー場
も利用者有利になりつつあります。リフト券も安くなりました。


そんな時代の渋滞が減ったのも昨今の高速網の発展や整備
に寄与する部分もあると思います。




何でこんな事を書いたかって?



当時の日本人達(私の父親や母親達)は渋滞するって分かっていても
必ず毎週末には出かけていたのです。家族で出掛ける
ことにそれだけの価値観を感じていたのでした。
家族で出掛けることに価値観を感じる←最近ではすご~く
減ってしまっていると思います。子供の為家族のために
渋滞に並ぶのです。それほどエネルギッシュな人たちで
溢れていた日本をまた目指しませんか?
今だからこそ新しい時代だからこそ高速1000円は
とってもいい機会だと思います。
ちょっと大げさですが、渋滞するから行かないのではなくて
渋滞にはまってでも行きたい楽しみを見出す力を持ちましょう

もしこれから渋滞にはまってイライラする様な
事があったら、そんな古き良き日本がそこには
あったんだと思い出してもらって「ぷっ」と少し
笑ってください少しでもゆとりあるドライブを少し
でも多くの方にしてもらえたら嬉しいですね


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